子供の肘内障とは?その原因と症状について

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肘内障とは

肘内障は2〜4歳(6歳くらいまで)の小児に発生することが多いとされています。小児は前腕骨の肘あたりに付着している橈骨輪状靭帯という靭帯が緩く、さらに橈骨頭と橈骨頸部の周径があまり変わらない事から、橈骨頸部付近にぐるっと囲むように付着している橈骨頭輪状靭帯はズレやすくなってしまいます。

原因

階段と家族

主に手を引っ張る事で起き、他には手をついて転倒した場合や、寝返りで腕が捻れて脱臼してしまうこともあります。

症状

腕を引っ張る

脱臼した腕は、肘が伸びた状態でダラーンと下垂し、曲げられなくなります。肘を軽く曲げようとすると痛みが強くなり子どもは泣き出したり顔をしかめたりします。痛みは、肘の外側を中心に起こり、時には手首や肩などに放散痛(ほうさんつう)を起こすこともあります。このため肩や手首がはずれたなどと訴えて来院する場合もあります。

圧痛は、肘の外側の橈骨頭(とうこつとう)に一致した部分に触知します。肘の外側には2つの小さな骨の出っ張りを触れることができます。この2つの出っ張りは肘を伸ばした状態で直列しており、間に関節の隙間のへこみがあります。上腕側の出っ張りは上腕骨の外顆(がいか)という骨の出っ張りです。前腕側の出っ張りは橈骨頭になります。この橈骨頭を押えると圧痛(押した痛み)を訴えます。
肘内障は、脱臼といっても完全脱臼とは異なり、亜脱臼(あだっきゅう:不全脱臼ともいう)という状態になります。関節全体を関節包 (かんせつほう)という線維性の組織で覆われており、さらにその上に内側側副靱帯(ないそくそくふくじんたい)、外側側副靱帯(がいそくそくふくじんたい)、橈骨輪状靱帯 (とうこつりんじょうじんたい)などが補強しています。一般的に完全脱臼は、関節包を突き破り関節包の外へ骨の関節端が逸脱しますが、肘内障では関節包を損傷することなく、その上を補強する 橈骨輪状靱帯の支えから、橈骨の関節端が関節包内で少しずれた不完全な脱臼状態、すなわち亜脱臼となります。脱臼の中では比較的損傷程度の少ない軽度のものといえます。※ですが注意が必要な事もあります。腫脹(ハレ)がある場合は、骨折など重症になってる場合もあるので、下手に自分で判断しないで医療機関へ行きましょう。

治療後

階段と子供

子供の治療で難しいのは治療した後で、活発な時期なので、ケガが治らない内に動かして再脱臼を起こしてしまいます。肘内障は治療後直ぐに腕を動かすことが出来てしまいますが、受傷後から2〜3日はもっとも再脱臼しやすい期間になっています。このためしっかりと子供が動かさないようにみてあげてください。

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